雪組 壬生義士伝微振り返り

8/3115時劇場で観られる壬生義士伝は終了したので記録。

何回観劇をしたのか今更ながら調べたところ

ムラ6回東京13回+新公=計20回

よく観たな、この作品を。つくづく自分を尊敬する。

正直言ってこの作品をここまで何回も幾度となく観劇することはとても辛かった。

ムラ初日ダーイシの脚本演出があまりにも杜撰という点とそんなハンデがあるにも関わらず初日からねじ伏せてくる望海さんはマイ楽まで変わらずだった。初日を観てその後また再び遠征をする間ひたすらにむかつきが抑えられず初めて劇団にこの作品について意見を送った。プログラム制作発表でちょっとやそっとこの作品をしたいと思ったのではなくこの壬生義士伝という題材をずっと宝塚で上演したいとの気持ちがあったとの記述があって、そんな風に大言したにも関わらずのこの出来。正直ひどいと思います。

大劇場から東京にかけての変更もなく。

劇団側が観客側に歩み寄ることが全てではないと思うけれど、そこまで言うのならば唸らせるほどの作品を作って欲しかった。

ムラはそれでも言葉やお芝居がすんなりと入り、観劇を重ねるたびに涙する場面も多々あり。貫一郎としづがふたりいるだけで泣いていたあの頃が懐かしい

東京公演は演者のお芝居以前に台詞がある生徒のマイクが入っていない、入るべき効果音が入っていない、オーケストラの様子がおかしい(七夕の幻想ソロがあるにも関わら雨8/3音が消えたクラリネットの音は一生忘れない許さねえ)譜読みしていないの?と思う音を出すそれでもプロですか等、いつも東京公演序盤はひどいけれど集中力を阻害する要因が...思い出しただけでも頭が。

そして何よりも新撰組の某方の日を追うごとに悪化する芝居の癖

何をもってそう演じているのか理解不能

そんな人の出番が多かったことがとんでもなく苦痛だった。ネタにして笑い飛ばさないとやっていられない。

 

本公演に対しての苛立ちが募ったのは新人公演がとっても素晴らしかったことも一因だと思う。本公演では気を飛ばしている為何をしているのか正直もう把握していない鹿鳴館チーム。松本良順の壮海くん夫人の美雨ちゃんビショップ夫人の有栖ちゃん鍋島のひまりちゃん本当に素晴らしかった。毎回観るたびに声を聞くたびに心がざらついて、こんな気持ちになる自分が嫌になるくらいになっていたあの鹿鳴館の場面がびっくりするくらいからだにスッと入ってきた。あの感覚をもう一度体験したかった。

鹿鳴館チームは今すぐにでも本公演と変われます。むしろ変わって欲しかった

ほぼ毎日あのダーイシが生み出した鹿鳴館のあれを演じ続けてきた上級生はあっぱれだけれどあのお芝居をみる観客の身にもなってほしい。

そしてかりあん斎藤一

本公演の方のお芝居がムラから意味がわからなく、東京ではさらにわからなくなりあああとおもっていたところにかりあん斎藤一

南部に帰れとなぜ斎藤が吉村に掴みかかり乱暴に言い捨てるのか。新公ではその行動言動に一貫性があり、この斎藤一だったら南部に帰れと言うだろう。そう思えて本当によかった。本公演でもそのようなお芝居がみたかった

気持ちがざらついて仕方がない場面を新公は昇華してくれました。観られてよかったですはやくスカステ放送してな(1年後)

 

悪口ばかりつらつらと書いたけれど、吉村一家と大野家はだいすきでして。東京にきて輪をかけて成長し深まるその過程を観られたのが救いでした。

特に8/2511時が素晴らしくって

貫一郎とじろえ、嘉一郎と千秋親子で友のこの二組のお芝居は忘れられない

あと思うのは疲れている雪組がすきだなっていう。

 

あとはライビュ後に書く