雪組 ファントム 1/1415時公演のことを話したい

1/1415時回があまりにも衝撃的でファントムで泣くなんてことないと過信していたのにも関わらず号泣。レミゼ観劇以来の幕が降りても放心状態だったので記録。

Aパターンはムラ遠征12/1以来(AB両パターンをみてAパターンの方が好みというのはこの時から)久々のAパターンに胸踊らせ急遽手にしたチケットを握り胸の高まりを抑えながら観た1幕。

正直プロローグの僕の悲劇を聴いてくれからずっとテンポ感?謎の違和感が自分の中で駆け巡りっていて。それは3日9日と観たファントムがBパターンであったからなのか。あんなに毎回鳥肌が立っていたプロローグですらずっと違和感がぬぐい去れないまま

幕間

約1ヶ月強思いを巡らせていたAパターンの凪シャンドンはムラ観劇時の印象を全く裏切らない演技を観せてくれていたのにも関わらず、(思いもよらぬ君は圧倒的Aクリスティーヌが可愛いの何の、娘役を可愛く魅せられる男役さんは最高だと思いますし、実際凪さま×真彩ちゃんが好き、ショーでももっと絡んで)ずっとピンとこない、もしかして自分はBパターンの方があっているのかもしれない(9日のファントムがとてもよかった)とモヤモヤしながらの2幕

2場の新曲から、今まで観てきた時と何かが違う感覚が。突如として芝居の間合いの違和感がなくなり。1幕の違和感はどこかへ消え去り、エリックストーリーへ。Bパターン観劇時はムラとは違うギタードラムの音が直に伝わる音と雪組子が作り出す舞台にゾクゾクとしていたが、今まで観ていたものと何か違う感覚がずっとあって。この感覚は一体、次回観劇にはわかるかな。

そして迎えた森の場面

ウィリアムブレイクの詩を読むクリスティーヌの「魂は明るい」の言い方、お顔を見せてくださいとのクリスティーヌに対してエリックの反応の変化、など東京から変わった部分が良い影響をもたらしたのか、何なのかもうよくわからないけれど

 ムラ観劇時からずっと引っかかり続けていたmy true love、歌い出しから9日と別ものでした。

ファントムという作品においてmy true loveはとっても重要なナンバーで、けれどエリックが仮面を外すとは思えない歌唱が続いていて。真彩さんの美しい声は存分に発揮されているけれど、ただそれだけ。ムラの時点でも歌い出しはとっても美しいけれど曲が進むにつれてクリスティーヌの圧が物凄くて。真彩さんも気持ちが入ってしまっているからか喉もしまり声も伸びず、転調をしてからはさらに圧がかかる。そんな歌唱が9日まで続いていた。

14日のクリスティーヌはmy true loveは球体、9日までずっとあった棘は何処へ

わたしが特に引っかかりを感じていた「真の愛を見せて〜」からがより滑らかに

2回公演が3日続いていたとは思えない歌唱で、ムラ東京と本編で泣くことは初日以外なく感受性がしにたえたかと思っていたのに、いつのまにか涙していました。毎度毎度my true loveの旋律は美しいけれどあまりにもクリスティーヌの圧が凄まじくもはや引いていたのにこの日は嗚咽まじりの号泣 いっつもクリスティーヌとエリックを観ようと双眼鏡がお友達だったけれど今回は手にする余裕すらなかった。一体あの現象は何だったのだろう もはやわたしはあの瞬間エリックになっていたのだろうか。

とにかく凄まじかった、あんな経験したことがなかったので手元にあるハンカチが唯一の頼り(ぼっち観劇だった)ファントムは2階席が最高だと思って疑わないスタンスはムラから継続しているけれどこの日も2階席で、クリスティーヌの願いを全身で浴びていた。

 そんな凄まじいmy true loveを聴き、仮面を外した暁にはいつもとは違う悲鳴ではないクリスティーヌの魂の叫びを見せられたエリックは限界値を超えた叫びを。

正直my true loveショックが凄まじすぎてmy mother bore me からyou are my ownまでほぼ意識が朦朧としていたけれど銀橋下手のエリックは今まで観たことがないエリックだった。

クリスティーヌが良いとこんなにも作品が変わるんですね!すごい!

これだけ複数回観劇しているのになーんにも響かない自分に辟易していて、周りですすり泣いている人とわたしは一体何が違うのだろう、泣いている人たちは一体どこを観て泣くのだろうとよくわからない思考にまでなっていたのに。

 

my mother bore meからyou are my ownまで客席の雰囲気も凄かったんです。

客席に人はぎっしりといるのにも関わらず静寂が保たれ、しん・・・・とこの物語の行く末を客席全体が固唾をのんで見守っていた。この感覚はほぼ最後列から観ないと味わえない光景だったなー。チケットを交換してくれた方に感謝しかないですほんと

 

you are my own は東京からグンと変わった感覚があって、その一因はキャリエールさんの変貌だと思っていて。ムラのキャリエールはあの銀橋にさしかかる「見たことがあるよ」の台詞の言い方が東京よりも不確かで、東京のキャリエールは断定。咲ちゃんの台詞の言い回しがムラ遠征時と印象が変わっていて、そんなキャリエールの愛を受けたエリックはもう壊れてしまいそうだった。(9日のエリックの「いつか僕をあなたの手で安らかに眠らせてほしい」は崩壊寸前だった)ムラ楽を見られなかったので変化はわからないけれど私の中ではかなりキャリエールは変わっていると確信している

 

14日はただひたすらにmy true loveショックの日 あまりにも衝撃的でお話が進んでも自分が全くついていけていなかった。あんな経験はじめて....(まだいう)

エリックの最期の感じはうーんと思ってしまったけれど、凪シャのクリスティーヌを見送る姿勢最高でした。これぞAパターン。もっと観たい。チケットはない。

 

フィナーレ凪さませり上がりの時10回中10回今日も何とも思わんかったーははと思っていたのに、娘役のかわい子ちゃんたちを観てもまだ泣いていてむしろかわい子ちゃんたちを見れば見るほど泣く。しまもんロケットセンターは問答無用で泣く。娘役群舞はがっつり観て、男役群舞もがっつり。デュエットダンスは嗚咽 なんだこれ

終演後はしばらく放心状態。いつもだったら幕が降りた瞬間身支度を整えていられたのに....

 

わたしが観ることが叶わなかったひかりふる路のマリーアンヌもそうであったけれどムラと東京が別の人であったこと、真彩ちゃんは役の仕上がりが遅い人なんだってことが身をもって痛感したというかひかりふる路を客席で見たかったよね(とまたその延々と答えがでていることに対して悶々)

舞台は生物、毎回違って当たり前、違うからこそ面白い、雪組の化学反応を観たい

 

明日でAパターン前半戦は終わりBパターン後半戦が始まる。あんなに感情がしっちゃかめっちゃかになってしまったので、もはやこれからのファントム観劇は戦いだと思って挑む所存。千秋楽まで変化していく雪組の舞台は一瞬も見逃せない(だがしかし2月のチケットはない)

 

追記:望海さんの喉の調子はムラの方が断然いいというか、いや今もすごいことには変わらないけれどムラの喉のコンディションが凄まじ過ぎた。低音から高音どこまで伸びるのだろうと戦慄した覚えが。3回目の遠征時。この頃はお姫様抱っこもリフトもなかった(映像に残ることがないであろうデュエットダンスの変更になった振りも素敵だったな...)から踊りは本調子でないことが伺えたけれど、その分歌の振り幅が凄かったのかな。東京マイ初日で高音がかすれる望海さんをはじめて観て望海さんも人間だったのかと再認識。ムラの音響とファントムはとっても相性がよくて東京マイ初日はムラでみていたものと同じ公演なのかと思うくらいに音響とコーラスが・・・

どんなにコーラスをうまく拾い、望海さんの喉のコンディションがえげつなくても何度観てもずっと腑に落ちなかったムラファントム。まさか自分がファントムを観て初日のメタ的要素ではなく芝居で泣かされるなんてムラ観劇時の自分に言いたい。東京のファントムは別物だよ